伊吹山北尾根2

花は登山路順に紹介しています。このページは標高900m以上の場所を紹介しています。笹又上部から静馬ヶ原、御座峰手前までを紹介しています。

 

カワラナデシコ(ナデシコ科)
山野の草地によくある多年草で、河原にもよく生えることからついた名である。撫子(ナデシコ)はかれんな花の様子にもとづいている。大和撫子の由来の花。伊吹山では上野登山道の7〜8合目、北尾根では静馬ケ原への手前の登山道で多く見ることができた。
秋の七草の一つ。
キンミズヒキ(バラ科)
山野の草地や路傍にふつうに生える高さ50〜150センチの多年草である。体表全体に白い毛が密に生える。7〜9月に茎の上部が枝別れした花序に黄色小花を多数つける。果実のがくにかぎ形の毛があり衣服によく着く。日本名は金水引と書き、細長い黄色の花穂をみずひきに例えたものです。

ハクサンフウロ(フウロソウ科)
ふつう本州中部地方以北東北地方までの高山に生える高さ30〜80センチの多年草である。伊吹山が南限地で、山頂や滋賀県側斜面の草原の中に混生する。花は7〜8月に開花し、本山産は他に比べ、花弁が淡紅紫色で色がうすい。エゾフウロに比べ、がく、花柄、葉の表面などに開出毛が少ないのが特徴。
シモツケソウ(バラ科)
低山より高山の山頂付近に至るまで、やや湿り気のある草原に生える多年草である。今の栃木県に当るが、昔、下野(シモツケ)という国があって、そこにこの草が沢山生えていたので、下野草と名づけられた。


静馬ケ原
メタカラコウ(キク科)
深山の湿気の多い草地や谷間に生える多年草である。伊吹山のお花畑では優占種となり、黄金色の大きな穂が何万本も一斉に開花する美観は他山にはない。仲間のオタカラコウは草苞片が8〜9枚、舌状花の数が5〜9個あって、その数以下の本種と区別される。
ソクズ(スイカズラ科)
別名クサニワトコ。山野の林の縁や土手の斜面など日当たりの良いところに生える。漢方では葉と根を乾燥したものを腫れ物などに用いる。高さ1.5m、花期7〜8月。
コオニユリ(ユリ科)
山地の日当りのよい敵湿の草原に生えるユリの仲間である。7〜9月頃黄赤色で黒の斑点のある花が咲く。オニユリとは葉のつけ根にむかごができないことで区別できる。鱗茎(ユリ根)は苦味が少なく食用になる。乾燥した鱗茎を漢方では滋養、強壮、利尿薬に用いる。

カカワラマツバ(アカネ科)
名は細い葉を松葉に見立てたもの。日当たりのよい草原や河原などに生え50-80センチになる。葉は長さ2-3センチの線形で8-10個が輪生する。この仲間は変異が多く、本種もキバナカワラマツバの変種とされる。花期:6-8月
ウツボグサ(シソ科)
日当りのよい山野の草地や路傍にも生える多年草である。草丈は20センチ内外で、茎が多数株立ちとなる。花期6〜8月

サラシナショウマ(キンポウゲ科)
山地の樹陰や草原に生える大形の多年草である。伊吹山頂の草原に群生し、8月中旬から9月に純白の長い花穂が多数茎葉よりぬき出て、風にゆらぐ様はとても美しい。名は若い葉を煮て水で晒して食べることに由来する。根茎を漢方薬ては「升麻」といい、発汗、解熱、解毒などに用いる。
メタカラコウ(キク科)
 

伊吹北尾根1
伊吹北尾根3
伊吹北尾根4
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