クマに出会ってビックリした伊吹山登山であったが、花はイブキトラノオ始め、シシウド、オオバギホウシ、イブキタンポポ、ミヤマコアザミ、コウゾリナ、コバノミミナグサ、イブキジャコウソウ、ニッコウキスゲ等々。紹介できない程の花が咲いていました。めずらしい花が多いので、普通の花の図鑑を持って行ってもその場ではなかなか種類が特定できない。うれしいほどの花の山でした。  03年7月14日

伊吹山2

 

 

 

 


イブキジャコウソウ(シソ科)
日当りの良い岩場に生える草のような小低木である。茎ははじめ地上を這い、枝を多数出して先が3〜5センチの高さに起き上がる。花は6〜8月に長さ7〜8ミリの紅紫色の唇形花をつける。全草につよい芳香がある。伊吹山で最初に発見された。低山から高山まで分布し、海岸にも生える。

イワベンケイ(ベンケイソウ科)
この株はまるで亀の甲羅のよう、サボテンを思わせる肉厚の葉に黄緑色の細かい花が集散状に多数集まって咲きます。北海道と本州中部地方以北の亜高山帯〜高山帯の岩場に生える多年草。花期 7〜8月。
 

 
カワラナデシコ(ナデシコ科)
ご存知、ヤマトナデシコの由来の花。秋の七草のひとつ。上野登山道では7合目から8合目に生えている。

オオバギボウシ(ユリ科)
山地の草原や林縁にも生える多年草である。7月下旬〜8月上旬、伊吹山のお花畑では、メタカラコウとともに優占して、群生開花する頃が百花繚乱で最も美しい。和名は葉が大きく、つぼみの形を橋の欄干の擬宝珠にたとえてつけたものである。分布は北海道と本州中部以北。若芽が浸し物、和え物によい。
9合目(標高1300m)

ミヤマコアザミ(キク科)
春の野山にふつうに咲くアザミはノアザミであるが、伊吹山頂にこのアザミの変種ミヤマコアザミが多く、寒冷な日本海気候下の石灰岩地で分化したと考えられる。ノアザミに比べ、背が低く、刺、毛が多い。伊吹山固有種。花期は6月上旬から8月上旬。
像はヤマトタケルノミコト
 
伊吹山寺山頂本堂
ウマノアシガタ(キンポウゲ科)
日当りのよい草地や路傍にもふつう生える多年草である。茎は高さ30〜60センチになり、葉柄と共に開出する白い長毛が生える。花は4〜6月に咲き、光沢のある鮮黄色の花である。踏み付けに強く、山頂のオオバコ群落内にも生える。

コバノミミナグサ(ナデシコ科)
山頂の弥勒菩薩

伊吹山頂付近の高さ900〜1,370メートル間の石灰岩地にのみ見られる多年草で、伊吹山の特産種とされている。ふつうのミミナグサとは花が大きいことと、葉が細くて、小さいことで区別され る。登山道脇のお花畑や石灰岩の露岩の周辺に生えているが、個体数が少ない.。

ニッコウキスゲ(ユリ科) 山頂にて
亜高山のやや湿性の草原に主として生える亜高山性の多年草である。花にはがくと花弁の区別しがたいオレンジ色の花被片6枚つける。最初の本名はセツテイカだったが、日光の尾瀬ケ原に多いことから、登山者がそう呼んで、名前が変えられてしまった。
キバナノレンリソウ(マメ科)
ヨーロッパ原産の牧草で古くから伊吹山だけに帰化した二年草である。永禄年間に織田信長がポルトガルの宣教師に伊吹山で薬草園を開かせ、ヨーロッパから薬草を移植させた記録がある。この際、イブキノエンドウなどと共に薬草に混じって入ったと考えられている。

山頂のお花畑
スキー場より琵琶湖を望む

 

*花の説明文はイブキヤマドライブウェイ 名阪近鉄バスの伊吹山ホームページを主に参照させていただきました。

伊吹山1
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