奥美濃の蕎麦粒山(そむぎやま)その1
03.04.16 蕎麦粒山に登る。この山を知ったのは20年ほど前、山で亡くなった友人が、「すごいヤブ山だった。」と言っていたのが、印象に残っていた。彼は確かバスで広瀬までいって、すべて徒歩で9時間ほどかかったはずだ。昨年、冠山や能郷白山からこの山の姿が見え、登りたいと思っていました。ヤブが多いなら春ならうるさくないだろうと、考えて行ってみました。
林道の行き止まりで車をおき、崩壊した先へ渡ったが、目印が川沿いにあり、行き止まりの堰堤まで行って、そこらの崖で道を探し、時間を無駄にしてしまった。道は上の方へ続いており、N字型に一旦北へそして南にまた北へと登っています。崩壊が2カ所林道を串刺しにしているが、高巻きしなくとも崩壊地に踏跡が付いている。注意して渡る。少し行くと今度は林道の大部分が崩壊し、山側に30p程度残った場所を通過します。安全のためロープが付いています。後は、自然の力のすごさを見るような落石跡や林道の崩壊(沢になっている箇所もある)を見ながら進む。やがて、大谷川が近くなると林道は終わり、登山道になります。途中、キケマン、イカリソウ、タチスボスミレ、ザゼンソウ、ミヤマカタバミが咲き、ふきのとう、ワサビが生えていました。 暫くして、大谷川を渡り、蕎麦粒山の看板を見、左に曲がりイワウチワの群落を見ると急な登りが始まります。 |
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蕎麦粒山 (広瀬集落 大谷林道入り口 下の写真は山側より広瀬集落を写す) |
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山頂より広瀬集落を望む
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大谷川
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ミヤマキケマン
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イカリソウ
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タチスボスミレ
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フキノトウ
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ミヤマカタバミ
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ザゼンゾウ(ダルマソウともいわれます)
この花は花の温度を一定に保つために発熱します。氷点下の温度が続いても花の温度は15〜22度を保っています。温度とにおいで昆虫を寄せて受粉させます。 |
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大谷川が道に近づいてきます。
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ジロウボウエンゴサク
この花はスプリング・エフェメラル(春の妖精)の仲間。カタクリやアズマイチゲ、イチリンソウ、ヤマエンゴサクも春の妖精です。これらの植物は雪が解けるとすぐ地上に姿を現し、花を咲かせ消えていってしまう。 |
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大谷川を渡り山腹に取り付きます。
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タムシバ
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イワウチワの群落
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イワウチワ
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